【ストロボとNDフィルター】私がハイスピードシンクロを使わない理由。

こんにちは。
ARTISTAです。
ポートレートでNDフィルター肯定派。



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ストロボと自然光
追記
ストロボを使うメリットとデメリット

ストロボの楽しさ


ストロボの楽しさを覚えてから、ポートレートは好条件以外はほぼストロボを使用しています。自然光の好条件とは「背景が暗く撮れる場所」「順光かつ木々で光が柔らかくなっている」もしくは「曇り空でキャッチライトがちゃんと入る時」それ以外は基本ストロボを使用しています。芝生など広い場所で背景が空になってしまう場合は必ずストロボを使用しています。


シャッタースピードの制限


ストロボを使用する場合、シャッタースピードに制限があります。
■シャッタースピードが1/200まで下げないといけない(機種により違いがあります)
ストロボ同調速度を超えてしまうと幕切れと言って写真に黒いシャッター幕が写り込んでしまいます。1/200までと言いながらも真っ白な背景だと1/200でも幕切れを起こすことがあるので場合によっては1/160ぐらいで撮影します。
ではピーカンに晴れた日中にストロボを使用する場合を想像してみてください。設定はマニュアルでフル開放にしましょう。例えば135mmF2Lのレンズを使っていたとしましょう。「開放F2、ISO100、1/200」こんな感じです。よくわないんよって人はなるべくF値の小さいレンズを使ってぜひ一度外で撮ってみてください。おそらく白とびしまくりの写真が撮れたんじゃないですか?
この設定では白とびしてとんでもない写真になるので3つの方法で解決します。


1.F値を絞る


F値の設定はF2のフル開放でした。単純にこのF値を1/200で適正露出になるように3段分(F5.6)や4段分(F8)絞ってみましょう。絞ることで光の入ってくる量を減らせるので1/200など同調速度で撮ることが可能になります。この方法を使うメリットは道具を何も使わなくていいことですね。
しかしこの方法には大きな欠点があります。それは「撮りたいイメージが変わってしまう」のです。どういうことかというと絞りを絞るということは被写界深度が深くなります。被写界深度が深くなるとボケが少なくなります。ポートレートで背景ボケの写真を撮りたいのに絞ってしまったら全く違うイメージの写真になってしまいます。
私は光の調節にF値は使いません。F値はあくまでイメージを形にするために使います。もし、F値で光を調節する場合は「超広角、広角」で撮影するときのみです。


2.ハイスピードシンクロを使う


ストロボにはハイスピードシンクロ対応している機種があります。激安なストロボでは対応していないことが多いので買うときは注意しましょう。
ハイスピードシンクロとは同調速度を超えてストロボを使用可能にします。5D Mark IIIの同調速度は1/200までですがハイスピードシンクロを使用すれば1/8000でもストロボが使えるようになるということです。なのでF値を開放のままにしていてもシャッタースピードを上げることで光を調節することができます。この方法のメリットはNDフィルターのように脱着が必要なくシャッタースピードとストロボの光量を変えるだけで良いところです。ハイスピードシンクの欠点はストロボに優しくないことです。


3.NDフィルターを使う


1も2もカメラに入ってくる光の量をカメラ側で調節して光の量を減らしています。NDフィルターは物理的な方法で光の量を減らします。レンズの前に黒いフィルターをつけてしまいます。これをつければあっという間にレンズに入る光の量を減らせるわけです。これを利用してストロボの同調速度1/200になるように減光します。暗くなりすぎたらISOで調節すれば問題なし。この方法のメリットは特に見つかりません(爆。NDフィルターの欠点はフィルターの脱着が面倒臭いところです。

NDフィルター

NDフィルターの使い方


主な使い方はケンコーさんのHPを見てみてください。滝の水が幻想的に写ります。NDフィルターは大体こんな感じでスローシャッターで幻想的な写真が撮れるよって紹介が多いですね。減光できるNDフィルターはストロボを使わない人でも一つ持っておくと便利です。日中の多くの人が行き交う人混みをNDフィルターで長時間露光できるようにすれば動いているものが消えます。上手く使えば渋谷のスクランブル交差点だって誰もいないように撮れてしまうわけです。もちろんストロボを使うポートレートにも大活躍します。NDフィルターは幻想的な写真を撮るためだけの道具じゃないですよ。


NDフィルターの種類


NDフィルターは色々な会社から販売されていますがラインナップはよく似ています。下記はケンコーのライナップを参照しています。
ここら辺が一般的でしょうか。
■ND4(2段減光)
■ND8(3段減光)
■ND16(4段減光)
■ND32(5段減光)
■ND64(6段減光)
特殊かな?
■ND100(6.7段減光)
■ND200(7.7段減光)
■ND500(9段減光)
■ND1000(10段減光)
■ND100000(16/1/2段減光)
NDフィルターを買うときはどれぐらい減光したいのかを考えて購入しましょう。


私はND8を買いました


私が使っているNDフィルターは3段分減光できるケンコーのND8です。4段分のND16と迷ったのですが今のところND8でなんとかなっています。高感度耐性の強いカメラを持っていてNDフィルターを迷っているならND16のがいいかもしれません。1段分はISOを1段あげればND8と同じになりますから。大は小を兼ねます。これでポートレートもガンガン撮影しています。


NDフィルターって面倒じゃない?


NDフィルターは撮ったり付けたり面倒なんじゃない?と聞かれたら面倒と言えるでしょう。私は毎回フィルターをグルグル回して着脱すしていますがはっきりって面倒です。でもこんなアイテムを使えばフィルターもワンタッチで着脱可能です。
【XUME マグネットレンズ+フィルターホルダー】

スクリーンショット 2017-05-02 9.06.09.png
追記:NDフィルターは想像以上に面倒すぎた。大人のポートレートを撮っているときはそんなに気にはならなかったが、仕事で子供達を撮っているとストロボと自然光の切り替えがめまぐるしく多い。カメラの設定はカスタムで瞬時に切り替えれるけどNDフィルターはフード外す→NDフィルター外す→フード付ける→撮影再開。これは本当にテンポが悪くなる。テンポよくNDフィルターを使うならストロボ用と自然光用のカメラが2台ないとダメと痛感した。
私がハイスピードシンクロを使わない理由

本当は使いたいの。使わないんじゃなくて使うのが怖い。貧乏カメラマンの私が恐れていることは機材の故障です。壊れちゃったから新しいの買おう、とはそうそういかないわけです。ストロボは消耗品ですが買い替えるとなるとそこそこのお値段です。中華製で激安もありますができることなら買い替えは少なくしたいところです。
ハイスピードシンクロはストロボに優しくない。
これが全てです。ハイスピードシンクロはストロボにそれなりの負担をかけます。たまに使う程度でハイスピードシンクロで発光する回数も少ないのなら問題ないと思いますが、連続でガンガンストロボを焚く場合はあっという間にストロボがお亡くなりになるらしい。数万円するストロボがあっという間に溶けるなんて想像しただけでゾッとする。こうなるとハイスピードシンクロはとあるストロボを買うまでやめようってなります。
Nissin
ストロボメーカーのニッシンさん曰く、ハイスピードシンクロは効率がめちゃくちゃ悪い。実効ガイドナンバーの数分の1になるそうです。ソフトボックスをつけたらより光量は減ってしまいます。電池にも負担をかけているみたいです。ストロボメーカーさんがオススメしませんと言い切っているわけです。
だからnissinさんのMG8000を手に入れたらハイスピードシンクロデビュー予定!

追記:あれ?想像と違うぞ。
【新マシンガンストロボ】MG8000の後継機が発表されました。
追記:
マシンガンストロボMG8000を手に入れた!
新型マシンガンストロボではなく旧型MG8000を買った理由
MG8000とパワーパックPS8で最強環境を作る
追記:2018年7月、ハイスピードシンクロを多用している!!
ハイスピードシンクロを多用!!
まとめ

●ハイスピードシンクロは便利
●ハイスピードシンクロの多用はストロボにとって負担しかない
●NDフィルターは幻想的な写真を撮るためだけじゃない

追記:NDフィルターの脱着はスーパー面倒臭い。

色がおかしくなるとか解像度が落ちるとか批判的な意見もあるでしょうが私はそんなことは気にしません。それが私の写真ですから。NDフィルターひとつで写真の幅を増やせることは間違いないです。気になる人はぜひ一度体験してみてー。使いこなせなかったら色々試して使いこなせるように考えたら良いだけですよ!

【ポートレート編】ストロボとNDフィルターの記事を追加しました。
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